2006年10月19日

オーストリアはもういい

 ウイーンの次はモーツアルトの生まれ故郷であるザルツブルグに行くつもりだったんですよ。んで、今日の朝、下調べのためにザルツブルグ行きの電車が出ている駅に行って自動券売機で値段を確認してみたらなんと41ユーロ(6000円)。たった2時間半しかかからないのに6000円って日本より高いじゃないですか。関西で新快速に2時間半乗っても多分3000円もしないでしょう。新快速の方がこっちの列車よりはるかに速いし。あり得ないです。一体どうなっているんですかね?

 んで、とりあえず何か割引制度がないかと思い鉄道のインフォメーションに行って訊いてみました。するとカウンターのオヤジは「26才以下なら18.70ユーロ払ってこのカードを作れば運賃が半額になる」と言って申し込み用紙をくれました。差し引きで3ユーロぐらいしか得にはなりませんがそれでも少しでも節約できるならと思い、インフォメーションの外の台のある場所に行って記入しようと用紙をよく見ると全てドイツ語。名前を書くとこしかわかりません。

 仕方ないので再びインフォメーションに戻ると4人ぐらいが並んで待っています。最後尾に並んで待つがなかなか進まない。20分ぐらい待ったところでしびれを切らして、すぐ向かいにあるホテル情報のカウンターに行って「このドイツ語の意味を教えてくれませんか?」と訊くと、ここのオヤジは「向こうのカウンターで訊け」という返事。「さっきからずっと待っているけど全然列が進まないんだ。この3つの単語の意味を教えてくれるだけでいい。30秒で済むことだ」と頼んでも「向こうへ行け」の一点張り。ムカついたのでその場に用紙を放り出してインフォメーションを出ました。だいたい、最初のオヤジも私が旅行者でドイツ語が読めないってわかっているんだから、「ここに住所を書いてここは電話番号で・・・」と教えてくれたら良かったんですよね。スロバキアのインフォメーションもそうだったけど、ヨーロッパって本当に事務的で気配りとか融通とかとは無縁なんですね。パキスタン人やトルコ人の異常なまでの親切さが本当に懐かしいです。

 この一件でオーストリアはもういいって気分になったので、ザルツブルグ行きはやめにして明日の電車でスロベニアに向かうことにしました。スロベニア行きは別の駅から出ているのですが、そこのインフォメーションの男の人はべん髪みたいな髪型でめっちゃこわもてのプロレスラー風だったにも関わらず親切だったし、切符売り場のお姉さんもフレンドリーだったので少しだけ癒されました。切符が65ユーロ(10000円)もしたのでハッピーとまではいきませんでしたが・・・。

 しかし、その後、またこの国が嫌いになることがありました。今日は美術館を中心に回っていたのですが、最初に行った美術館はちゃんと展示品に英語の説明がついていたのに、その後に行った美術館は主な作品はドイツ語の説明のみ。どうでもいいような絵には英語の説明がついているのに、その博物館の目玉であるルーベンスやブルーゲルの絵はドイツ語のみなんです。1000円以上する入場を払っているのに自分が見ている絵がなんというタイトルの絵なのかすらわからないなんてひどすぎます。せめてタイトル名ぐらい英語で書くべきでしょう。

 それでもまだこれはマシな方でした。絵ならタイトルや説明がなくてもまだ眺めるだけでなんとか楽しめますが、この後に行った王宮の宝物庫には本気でキレました。ここはハプスブルグ家の王冠やら貴金属やらが展示されているウイーンの超有名な博物館。なのにそこの説明のパネルもドイツ語だけ。精巧な刺繍が施されたマントとか金ぴかの杖とかが飾られているのに、それが誰のもので装飾の絵が何を意味していてとか全く分からない。金をドブに捨てたような気分でした。おそらく団体ツアーで来るか、個人ならパンフを買うか金を払ってオーディオガイドを借りろってことなんでしょうけど、オーディオガイドだって全ての展示をカバーしていないし、そもそも国際的な観光都市であるウイーンでこれはないでしょう。観光客なんてほとんど来ないシリアの博物館にだって英語の解説があったのに。これで本当に観光都市なんですかね?

 朝の一件に加えて、この件で本当にウイーンが嫌いになりました。たぶんもう二度と来ないでしょう。このくそ寒いのにウイーンには観光客がたくさんいますけど、みんな何が楽しくて来ているんでしょうかね?私にはまったく理解できないんですけど。正直、身も心も寒くて全然楽しめないのでもうヨーロッパはいいかなと思い始めているんですが、とりあえず大好きなイタリアに行けば少しは癒されるだろうと信じて何とか頑張ってみます。そんなわけで、スロベニアからはベネツィア入りの予定。ただ、ベネツィアもかなり物価高いんですよね・・・。

 普段はシラフで更新しているんですが、今日もビールを2本飲んだ後なんでまた愚痴っぽくなっちゃいました。明日は朝早いのでさっさと寝ますわ。んじゃ。
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2006年10月18日

ウイーンの風は冷たい・・・

 オーストリアのウィーンに着きました。ついに東欧を抜けて西欧に入ったわけですが(ギリシャは政治的には西欧ですが文化的には東欧レベルでしたので除外)、さっそく身も心も凍えそうです。つい1週間前にいたドブロヴニクでは連日気温が30度近くて海で泳いでいる人もいるぐらいだったのですが、セルビアに入ったあたりから寒くなり始め、ウイーンはもう完全に冬です。街を歩く人はみなコートやジャケットを羽織っていて、木枯らしがビュービュー吹いています。

 さらに私の心を寒くするのが金の問題。ドルの現金が尽きていたのでドルのT/Cを両替しようとしたのですが、ウイーンの街中はレートがめちゃくちゃ悪いんです。それでも手持ちのユーロはもうないし、残り少なくなった銀行の金は残しておきたいので両替しないといけない。しかし、T/Cは手数料がかかるのでまとめて両替した方が得。そこで仕方なく800ドル分を一気に両替したのですが、私がT/Cを買った1年前に払った額と比べると3000円ぐらい損をしました。おまけに、今朝ウイーンに着いた時に宿代を払うのにユーロの現金が足りなくて宿で両替してもらったのですが(銀行に行くのが面倒だった)、そこのレートはさらに悪くてたった100ドルで1000円ぐらい損をしました。ただでさえ金のない時にめっちゃ痛いです。

 さらに私の心を寒くするのがウイーンの物価高。宿はユースホステルなのでそれほど高くはないですし、食料はスーパーで調達しているのでこれもそれほど負担にはならないのですが、ウイーンは観光地の入場料が高すぎです。博物館や美術館の入場料が平均で約1500〜1000円、教会が600円、宮殿が1500円もして、そういった観光名所が街中にいくつもあるんです。主なとこだけでも全て回ったら軽く4万円は超えるでしょう。4万円といえば東欧での私の1週間の予算です。とてもじゃないですが無理です。ホントに行きたいところだけを厳選して回っていますが、それでもかなりの負担です。もう本気で泣きそうです。西欧はやっぱ無理かも・・・。

 ちなみに、西ヨーロッパに入ったなぁと私が感じたのは今日地下鉄の駅でエスカレーターに乗っていた時。ウイーンでは日本のように立つ人はみんな片側に寄って、歩く人のために片側にスペースを空けているんですよね。日本だと当たり前の光景ですが、実は今回の旅で私が行った国ではみなエスカレーターには立って乗るのが普通で、ズカズカと歩く人はめったにいなかったんです。あれほどせっかちで気が短い中国人でもエスカレーターだけはなぜか大人しく立っていて、それがとても不思議でした。エスカレーターの乗り方ってのは効率化社会の象徴なんでしょうかね。

 あと、街中でいろいろな民族を見かけると西側に来たなぁと実感しますね。ウイーンには観光客がたくさんいますが(日本人観光客多数。こんなに多くの日本人を見たのは旅に出てから初めてです)、住民の中にも中国系や東南アジア系、中東系やアフリカ系など様々な国の人がいます。これも西欧特有の現象で、東欧では中国人とトルコ人以外はあまり見かけませんでした。

 そして、特に面白いと思ったのが、今日、公園で黒いスカーフで髪を完全に隠し、丈の長いコートを着て体の線も隠しているいかにもムスリムな女の子(たぶんトルコ人)が彼氏とキスをしている現場を目撃しました。イスラム教国を抜けてきた私にはめっちゃショッキングな光景でしたね。その女の子の服装は比較的保守的なムスリムでしたし、そもそもイスラム教国の中では一番開放的なトルコでさえ若い男女が人前でキスをするなんてことはありません。宗教的には保守的な服装なのに行動は思いっきり西洋化されているってのがとても興味深かったです。
 
 夕食時にスーパーで買った1本40円のビール(500ml)を2本飲んでいい気分になっているので、とりとめもないことをダラダラと書いてみました。この辺の国って物価高いくせにビールやワインだけは安いんですよね。昨日行ったスロバキアのスーパーでは500mlのペットボトルの水(35円)よりも500mlのビール(30円)の方が安かったです。なんか間違ってません?つか、せっかく安いのだからと毎日ビールを飲みまくっているんですけど、日本に帰ったらとても高くてこんなに飲めないんですよねぇ・・・。変なクセがつかなければいいんですけど。
posted by Tets at 21:37| Comment(6) | TrackBack(0) | 旅1:中欧編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月17日

ブラティスラヴァって知ってます?

 実はつい最近まで名前すら知りませんでした。そんなわけで、スロヴァキアの首都ブラティスラヴァにいます。ウィーンへ向かう途中に寄っただけなので全然期待しないで来たのですが、なかなかいいところで気に入りました。古い町並みの残っている中心部はブダペストよりはるかに小さくて建物も小ぶりですし、車の乗り入れが禁止されているので静かで落ち着いています。ブダペストとはまた違った街ですけど、個人的にはこっちの方が好きですね。

 そんなブラティスラヴァですが街に着いた直後の私はかなりムカついていました。駅のインフォメーションのおばさんが「電車の種類によって値段が違うのか?」という私の質問をまったく理解しなかったし、ガイドブックの地図が適当で自分がどこにいるのかすら分からなかったんです。しかし、何とか迷いながらも目的のユースにたどり着いてからは精神状態は好転しました。チェックインのためにレセプションの兄ちゃんにパスポートを渡すと、「いい名前だね。ルミコ・タカハシと同じだ」と言われ日本のマンガの話になり盛り上がり、それを隣で聞いていたノルウェー人の女の子が「バナナ・ヨシモトって知ってる?私『キッチン』が大好きなの」と話かけてきて、「ノルウェイの森」っていいよねぇって話もでき、おかげでこの女の子と結構仲良くなりました。そんなわけで、今の気分はグッドです。

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 ドナウ川のほとりにたたずむブラティスラヴァの街。

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 城壁と大聖堂。

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Blue Church(日本語の名称不明)。ホントに青いメルヘンチックな教会でした。中は入れなかったんですけど、中も青いんでしょうかね?気になります。

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 みやげ物屋のお姉さん。写真家の腕が悪いのでその美貌が伝わらないかもしれませんが、実物はなかなかの美人でした。

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 人気レストランの前でランチに並ぶ地元の人たち。スロヴァキアのレストランやカフェにはランチメニューがあり、人気のある店の前には昼食時は行列が出来ていました。

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 スロヴァキアの名物料理らしいBryndzove halusky(発音不明)。イタリア料理のニョッキみたいなパスタに羊のチーズがたっぷりのソースをかけたもの。食べた店が悪かったのか、そもそもこういう味なのか分かりませんが、私が食べたものはイマイチでした・・・。
posted by Tets at 22:09| Comment(1) | TrackBack(0) | 旅1:中欧編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月16日

ブダペスト

 ハンガリーといえばヤン・ウェンリー。田中芳樹の「銀河英雄伝説」仕込みの知識ですが、ハンガリー人は正確にはマジャール人というアジア系の人種です。なので姓名を書くときに姓が先に来ます。ただ、顔はアジア人っぽさはあまりないです。アジアといってもヨーロッパに近い中央アジアですし、彼らがここに定住してから1000年の間に混血が進んでいるのがその理由でしょう。でも、たまに黒目・黒髪でそれほど彫りの深くないちょっとオリエンタルな雰囲気の美女もいたりします。

 以上、どうでもいい話でした。そんなわけで一通りブダペストを観光したので感想などを書いてみます。ブダペスト、確かに美しい街ですけど、どうも無機質で味気がない気がします。とにかく、何もかもがでかいんですよね。街のサイズもでかければ、建物もでかい。ドブロヴニクやコトルといったアドリア海沿岸のこじんまりした温かみのある街並みとは対照的です。建物の装飾もとにかく飾り立てればいいって感じでゴテゴテしすぎ。歴史を感じさせる街ですし、ドナウ川の眺めは素晴らしいですけど、期待していたほどではなかったかなというのが率直な感想です。

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 聖イシュトヴァーン大聖堂。とにかく、でかいです。
 St. Stephen's Basilica.

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 聖イシュトヴァーン大聖堂の頂上からの眺め。高所恐怖症なのに高くて眺めの良いところが好きな私には、ここは嬉しくも怖い場所でした。
 The view from the top of St. Stephen's Basilica. It was a bit scary, but a good view.

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 国会議事堂前で首相に対して抗議している人たち。日本でもニュースになっているかもしれませんが、ハンガリーの首相が「選挙でウソをついた」と言った録音テープが公開され、それを発端として首相の辞任を要求するデモが繰り広げられています。国会前にはテントを張って泊り込んで抗議している人たちがたくさんいました。
 Protestors in front of the Parliament. Probably you have seen it on the news, there are big protests going on in Hungary right now. They are demanding the prime minister to resing, as it has been discovered that he had admitted that he had lied to win the last election.

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 王宮。Palace

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 ドナウ川の対岸から見た王宮。
 Palace from the other side of the River Danube.

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 ドナウ川。「美しく青きドナウ」という通り確かにドナウ川は青かったです。ただ、近くで見ると結構汚いんですが・・・。
The Danube River. It's beautiful from a distance. But if you take a close look, the water is not very clean...

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 ライトアップされたくさり橋と王宮。
 Chain Bridge and Buda palace.

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 同じくライトアップされたブダ地区のマーチャーシュ教会。
 Buda area. Matyas Church.

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 土産用に買ったフォアグラの缶詰。実はハンガリーは世界一のフォアグラ生産国らしく、生の他にもこのような缶詰が売っています。100gで約1500円。貧乏旅行者の私には高い買い物でした。つか、フォアグラって食べたことなんですけど、どんな味なんでしょうかね?
Goose liver. Hungary is the biggest producer of goose liver. This 100g canned goose liver was 10 Euro.

 というわけで、明日はブダペストを発ってスロバキアの首都ブラティスラヴァに向かいます。そこで一泊した後、ウィーンに向かう予定です。これから本格的なヨーロッパに入っていくわけですが、最近なんかちょっと違和感を感じています。観光地にしか行ってないせいもあるでしょうけど、どこに行っても観光客ばかりだし、電車やバス、地下鉄など何もかもあって便利すぎ。アジアや中東での不便さに慣れた身には不自然な気がします。あと、地元の人は観光客は見慣れているのでほぼ無関心だし、観光地では英語が通じるので苦労して言葉を覚えてコミュニケートする必要もない。地元の人とのふれあいが旅の楽しみの一つだと思っている私にはその辺も不満です。やっぱり私にはアジアや中東の方が合っているのかなと思う今日この頃です。
posted by Tets at 23:17| Comment(3) | TrackBack(0) | 旅1:中欧編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月14日

ブダペスト到着

 そんなわけでセルビアの首都ベオグラードから電車で7時間半かけてハンガリーの首都ブダペストまで来ました。さっき着いたところなのでまだ街はほとんど見ていないのでコメントはまた後ほど。とりあえず報告だけ。
posted by Tets at 18:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅1:中欧編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする